いちひめSNS新規会員登録安心きもののパールトーン

京都着物しらべ

帯のお話

私は写実的な柄のお太鼓柄の名古屋帯が好きで、いつも軽くねじって締めます。結んでいませんので、着付ける時も着ている時もラクです。

そもそも何故、未だに礼装には袋帯が主流なのでしょう。生地は錦や唐織りでも、名古屋帯に仕立てた方が、軽くなって着やすいですしコストも下がります。ですので、礼装用の何点かは名古屋帯に仕立て直し、残りの生地をバッグや数寄屋袋にしていますが、やはり母から譲られたものなどは、鋏を入れることができずに、まだ今のところそのまま着ています。

ところで、昔の人物画を眺めたり歌舞伎の舞台を観て、ふと気づいたのですが、江戸末期から明治の頃までの女性は、あまり帯締め帯揚げを使っていないのですね。振り袖などのよそ行きにも、現代の兵児帯のようなものをさらりと巻いて、後ろで蝶結びなどしている姿が多いようです。

確かに、日常着として着物を着ていたのですから、簡単にサッと着られなければいけませんものね。

私自身は、着物を着る時最後に帯締めをキュッと締めることで「さ、がんばろう!」と「気」が入るのですが、時には昔の女性のように、おおらかに兵児帯を結んでみるのもいいかもしれませんね。金銀糸入りの生地で作って、小紋や訪問着に締めてみるのも、いい試みかもしれません。


※画像は、明治から昭和初期にかけて活躍した女流画家・上村松園の「娘深雪」「長夜」です。

前ページ  MENU  次ページ



Copyright © 2007 i-Media Agent. All right reserved.