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京都着物しらべ

羽織のお話

私は、羽織が好きでよく着ます。
冬はもちろん防寒のためですが、合いの季節には単衣の羽織を、また初夏の頃には、透き通ったジョーゼットの羽織を着ます。(この羽織を着ると、皆さんに褒めていただくのですが、じつは生地屋さんで買ったカーテン用のポリエステルジョーゼットで仕立てたもので、洗濯機で洗えます。友人には、゛牛若丸の羽織!゛と好評です)
帯の汚れ防止にもなりますし、何となく安心するのです。

昔、上村松園や鏑木清方、伊東深水などの画集を眺めるのが大好きでしたが、そこに描かれている江戸末期から大正、昭和初期の女性の着物姿に、子供心に憧れを抱いていました。

たとえば、清方の、青磁色の江戸小紋に黒羽織をサラリと羽織った女性や、深水の、鮮やかな黄八丈風の着物に渋い茶色の羽織姿で、てきぱきと仕事をしている様子の女性など、いつか私もこんな風に、着物を着てみたいなぁ・・・と、少女時代の私は、思っていました。


もともと、羽織は男性の陣羽織から派生したものといわれ、女性が着用するようになったのは、安土桃山時代の終わり頃なのだそうです。当時は、粋で先進的なファッションだったのでしょうか。

現代の形で、女性の羽織姿が定着するようになったのは、江戸末期のことのようです。

私は、真冬でも、よほど寒い時以外は、羽織とショールで外出します。
防寒コートだと、前がノッペリしてつまらないように思うのです。
羽織から覗く、帯や帯締め帯揚げ、そして羽織紐や羽裏、こうした多くの色の重なり、組み合わせの妙を考えるのが、着物の楽しみのひとつでもあると思うのです。

※画像は、伊東深水の「月の出」です。

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